書名:心理療法と超越性――神話的時間と宗教性をめぐって
者:横山 博

定価:2625円
(本体価格2500円+税125円)
サイズ:A5判上製 214
ページ 刊行日2008年3月 
ISBN978-4-409-34037-0 (専門性をもった教養書/心理)

 

目次

まえがき

差異としての超越  木村敏/開けとしての変性意識状態  垂谷茂弘/狂気と癒し
---ディオニュソス神話とネルヴ ァルのばあい 篠田知和基/神話的時間と超越体験  鎌田東二/心理療法と超越性の弁証法  河合俊雄/こちら側とあちら側のとけあう場所へ---心理療法と大島弓子の超越性  明石加代/魂と時間---無意識の無時間性をめぐって  名取琢自/境界性人格障害夕子の心理療法過程における超越性---超越性か諦念か  横山博

甲南大学人間科学研究所 第8回公開シンポジウム 心理療法と超越性---神話的時間と宗教性をめぐって パネルディスカッション

執筆者略歴


著者・内容紹介

横山 博 よこやま ひろし

1945年生。京都大学医学部卒業。 チューリッヒ・ユング研究所留学後、ユング派分析家の資格を取得。甲南大学人間科学科教授。横山精神分析心理研究所主宰。専門は精神医学、分析心理学。
著書:『心理療法とこころの深層』(新曜社)、『神話の中の女たち』(人文書院)など。


心理療法ではたらく第三の力、超越性。混迷する時代に超越性をどう考えるべきか?

心理療法の過程で働く治療者とクライエントの二者関係を超越した力。昨今のどこか胡散臭いスピリチュアル・ブームに対して、本書では「神話的時間」「宗教性」をキーワードに、心理臨床、臨床哲学、神話学、宗教学の観点から「超越性」の問題を、心理療法の中でしっかりと位置づける。困難な時代状況を見つめ、EBM(実証的証拠に基づいた医療)に傾きつつある精神医療や心理臨床に警鐘を鳴らし、一石を投ずる書。

執筆者 木村敏垂谷茂弘篠田知和基鎌田東二/明石加代名取琢自/横山博


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