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書名:実践から学んだ心理臨床 著者
:永井 撤 |
目次 |
はじめに
第 I 部 物語と心理臨床の実際との関わり/第一章 阿闍世の物語とケース理解 第二章 オイディプスと阿闍世の物語の比較から――自己の確立と継承性について 第三章 母親と子どもの物語
第 II 部 クライエントと指導者との関わりから学んだこと 第四章 子どもとプレイセラピーで学んだこと/第五章 青年期の対人恐怖のクライエントとの関わりから/第六章 逆転移の自覚について――心理療法の経験に則して/第七章 教育分析、スーパービジョン、コンサルテーションという支援/第八章 指導者との関わりをふり返って
第 III 部 心理臨床におけるこれからの関わり方 第九章 電話相談の体験から考える――いのちの電話の経験より/第一〇章 電話相談における関係について 第一一章 これからの心理支援のあり方について
あとがき
著者紹介 |
永井 撤(ながい・とおる)
1955年群馬県生まれ。横浜国立大学教育学部卒業、現在首都大学東京教授。文学博士、臨床心理士。主な著書として『対人恐怖の心理――対人関係の悩みの分析』(サイエンス社)、『不登校の心理』(サイエンス社)、『子どもがつまずくとき――心理臨床実践ノート』(ブレーン出版)、『子どもの心理臨床入門』(金子書房)など多数。
内容紹介 |
筆者の臨床上のさまざまな出会いを通じて、理論や技法をこえた心理臨床の基本を学ぶ。セラピスト自身がクライエントや指導者との対人関係を形成していく過程を意識化することは、今後、臨床家が直面する課題へと応用できる基礎力を養うことである。とりわけ、携帯やインターネットなど新しいメディア社会における心理臨床のあり方を考えるうえで重要な過程となるだろう。