書名:治療的面接への探求 3
者:増井武士

定価:4725円
(本体価格4500円+税225円)
サイズ:A5判上製 297
ページ 刊行日2008年8月 
ISBN978-4-409-34043-1 (専門書/心理)

  

目次

序  (村山正治)

VI フォーカシング研究

はじめに/ 焦点づけ訓練の手引(エルフィー・ヒンターコップ・増井武士訳)/体験過程治療におけるFocusing“焦点づけ”技法について-----Focusing Manualの作成/(増井武士・村山正治)/Dr.ジェンドリンと増井とのデモンストレーション/Focusingの臨床適用に関する一考察--------適用の方向づけとしてのモデルや型に縛られたものとそれらから自由なもの/集団を対象にしたフォーカシングの工夫/フォーカシングとその臨床/フォーカシング(focusing)/フォーカシングとその技法/フォーカシングの臨床適用に関する考察-------その新しい視点と将来的な課題について/フォーカシングの臨床的適用/体験過程療法とフォーカシング-------その相互性をめぐって/E・T・ジェンドリン フォーカシング

VII イメージ研究

はじめに/ 「イメージ研究事始め」として/------シンボルと体験としてのイメージの治療的統合への探索過程-----/イメイジ・セラピー/イメージ・セラピーでの一セッション------患者のイメージ報告と治療者の治療的思惑を中心に/イメージ・セラピーの基礎的方法/ドラマ・イメージ/イメージ体験を基にしたイメージ・セラピー

VIII リサーチ論文

はじめに/ 子供の精神症状についての一連の有症率リサーチ/-------その「病気」判定と発達的要因や症状展開の意外性に向けて------/青少年の関係年慮および類似症状について(阿部和彦・増井武士)/恐怖不安症状の性差と加齢による有症率について/------思春期の「大変さ」の再認識------/恐怖不安の身体症状の発達的特徴とその臨床/カウンセリングでの関係認知分析リサーチでの収穫/-----カウンセリングの本質としての相互の「わかりあい」の世界の重要性の再確認----/フォーカシング体験における前言語性とその点検の必要性-----“フォーカシング・チェック”の試み(増井武士・池見陽・村山正治)/医学教育における人間尊重のための体験学習の試み------共感能力と他者への尊重能力の促進方法とその効果(池見陽・増井武士)/産業カウンセリングの実態と私見----職場の悶えを聞き続けて------


著者・内容紹介

増井 武士 ますい たけし

1945年和歌山市生まれ。1073年九州大学大学院教育学研究科博士課程終了。専門は精神療法学、治療面接学、メンタルヘルス論およびメンタルヘルスマネージメント。産業医科大学産業医科大学医学部助教授(教育学博士)、同大学病院精神・神経科および産業医実務研修センターを併任。日本心理臨床学会常任理事。同学会倫理委員長などを経て同学会編集委員、同学会理事などを歴任。2007年約30年にわたる産業医科大学退官後、現在東亜大学客員教授、日本産業カウンセリング学会理事などを務める。著作として「こころの整理学―自分でできる心の手当て」(星和書店、2007)「職場の心の処方箋―産業カウンセリングルームへようこそ」(誠信書房、2001)など


増井人間学の展開が楽しみである……村山正治(序より抜粋)

神田橋條治の薫陶を受け、長らく臨床の現場に身をおいてきた、真の臨床家である著者の集大成。「治療者の迷いや困る能力」「あいまいさを愛する能力」などに思考をめぐらせ、増井法ともいわれる独自の臨床理論を示した今までの貴重な論文を収録する。ある一人の心理臨床家の成長記録としても読めるユニークな論集。


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