書名:ガリツィアのユダヤ人

者:野村真理

定価:3150円 (本体価格3000円+税150円)
サイズ:四六判上製 271
ページ 刊行日2008年9月 
ISBN978-4-409-51060-5 (歴史/東欧史)

目次

第一部 ポ・リン――ガリツィア・ユダヤ人社会の形成
はじめに/第一章 貴族の天国・ユダヤ人の楽園・農民の地獄 一 ポ・リン 二 ポーランドの経済的衰退とユダヤ人/第二章 オーストリア領ガリツィアの誕生 一 ガリツィア誕生 二 マリア=テレジアのユダヤ人政策/第三章 ヨーゼフ改革とガリツィアのユダヤ人 一 農民王ヨーゼフ 二 寛容令のヨーゼフ/第四章 ヨーゼフ没後のガリツィアのユダヤ人/おわりに

第二部 両大戦間期東ガリツィアのポーランド人・ユダヤ人・ウクライナ人
はじめに/第一章 一九一八年ルヴフ/第二章 ポーランド人とユダヤ人 一 ドイツ語からポーランド語へ 二 両大戦間期ポーランドのユダヤ人/第三章 ウクライナ人とユダヤ人/おわりに

第三部 失われた世界――ガリツィア・ユダヤ人社会の消滅
はじめに/第一章 独ソ戦前夜のOUNの戦略/第二章 一九四一年ルヴフ 一 ボリシェヴィキの蛮行 二 ウクライナ国家再興宣言 三 ユダヤ=ボリシェヴィキの掃討 四 ウクライナ人とユダヤ人/第三章 ルヴフのユダヤ人社会の消滅/おわりに


史料・文献目録
人名索引


著者紹介

野村真理(のむら・まり)
1953年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士後期過程退学。金沢大学人間社会研究域経済学経営学系教授。一橋大学にて博士(社会学)取得。2003年学士院賞受賞。専攻は社会思想史。西洋史。著書に『西欧とユダヤ人のはざま――近代ドイツ・ユダヤ人問題』(南窓社、1992)、『ウィーンのユダヤ人――19世紀末からホロコースト前夜まで』(お茶の水書房、1999)、共著書に『民俗』(ミネルヴァ書房、2003)、『東欧の20世紀』(人文書院、2006)、『思想史と社会史の弁証法』(お茶の水書房、2007)など。


内容紹介

ホロコーストによるガリツィア・ユダヤ人社会の消滅

現在は西ウクライナと呼ばれる東ガリツィア。かつてそこでは、ウクライナ人が多数者でありながら、政治的、経済的支配権は少数者のポーランド人が握っていた。ウクライナ人とポーランド人のはざまにあって、彼らに嫌われる原因となる事柄がしばしば生き抜くための唯一の選択肢であったユダヤ人。やがてこの地でウクライナ人の民族独立運動が立ち上がり、スターリンのソ連とヒトラーのドイツが衝突するなかで、ユダヤ人はいかなる運命をたどったのか。


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