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書名:人狼伝説 ―変身と人食いの迷信について― 著者:セイバイン・ベアリング=グールド |
目次 |
第一章 はじめに
第二章 古代人と狼憑き
第三章 北方の人狼
第四章 北欧における人狼の起源
第五章 中世の人狼
第六章 恐怖の審理室
第七章 ジャン・グルニエ
第八章 人狼と民間伝承
第九章 先天的な狼憑き
第十章 人狼神話の神話学的起源
第十一章 ド・レ元帥 T〈審理〉
第十二章 ド・レ元帥 U〈裁判〉
第十三章 ド・レ元帥 V〈判決と処刑〉
第十四章 ガリツィア地方の人狼
第十五章 特異な事例――ハイエナ人間
第十六章 説教の中の人狼
訳者あとがき
参考文献一覧
著者紹介 |
セイバイン・ベアリング=グールド(Sabine
Baring-Gould 1834-1924)
イングランドの聖人研究家、古物収集家、小説家、哲学者。著書に『ヨーロッパをさすらう異形の物語―中世の幻想・神話・伝説』 上・下(池上俊一監修、柏書房、2007)。
ウェルズ恵子(うぇるず・けいこ)
1958年、神奈川県生まれ。立命館大学文学部教授。アメリカ文化・文学、フォークロアを専門分野とする。著書『黒人霊歌は生きている――歌詞に読むアメリカ』(岩波書店)。『フォークソングのアメリカ――ゆで玉子を産むニワトリ』(南雲堂)、『南北アメリカの日系文化』(共編著、人文書院)、『史料で読むアメリカ文化史』(共著、東大出版会)など。
清水千香子(しみず・ちかこ)
1962年、滋賀県生まれ。滋賀県立高等学校教員(国語)。教員研修制度を利用し、立命館大学大学院文学研究科博士課程前期修了(西欧文学の日本語翻訳に関する研究)。08年度から博士課程後期課程に入学予定(日本文学の西欧言語への翻訳に関する研究)。
内容紹介 |
人狼、その秘められた伝承・伝説の一大集成
人狼(オオカミ男)の迷信がヨーロッパ世界でどう信じられてきたかを、客観的に伝えようとしたヴィクトリア朝期の研究書で、現代に至るまで人狼に関するもっとも基本的な参考書とされる。世界中のさまざまな神話、伝説、民間信仰などを蒐集するとともに、青髭公(ド・レ元帥)など、人狼(主に人食い)や魔女と信じられた人々の裁判記録をもとに詳細に事件を物語った章などを含み、読み物としても面白く、刺激的な内容になっている。