中米・チアパス・ユカタンの旅 (上・下)
      
―マヤ遺跡探索行1839〜40―

    著者:ジョン・ロイド・スティーブンズ
    訳者:児嶋桂子

    定価:6090円(本体5800円+税) 2010年2月2点同時発売
    ISBN(上)978-4-409-51064-3 (下)978-4-409-51065-0


170年前の中米、内乱に明け暮れるインディオの国に分け入って、廃墟都市遺跡を探し求める冒険家の、手に汗にぎる旅の記録!精緻なスケッチ図版100点以上収録。

本書は19世紀前半、世界にほとんど知られることのなかった中米の未開の土地に挿絵画家一人を伴い分け入って、ホンジュラスのコパンをはじめとする8つの廃墟都市遺跡を探索した考古学的報告記録である。廃墟都市の平面図、神殿や寺院の立面図、彫刻の施された立柱、そこに彫られた神聖文字、大小さまざまな遺物の細密・精確なドローイングに目を奪われる一方、本書の真骨頂は、インディオ、スペイン人、その混血、そのまた混血と入り乱れた人々、白人への強烈な敵意、熱病の蔓延など、地図なきジャングルをラバの背に乗ってめぐる日々のワクワクする記述にある。部族を率いる長たちから荷運び人夫まで、結婚、葬式、病気、等々プリミティヴな村の暮らし、インディオの生活の観察怠りない、じつに優れた旅行記の本邦初訳、乞御期待!

TOPへもどる