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書名:蛇と十字架 著者:安田喜憲 |
目次 |
はしがき
I 蛇が神さまだったころ
1 創造への情念 2 しめ縄は蛇だった 3 蛇と十字架が共存した島 4 地中海は蛇信仰の中心地 5 生まれかわる太陽と蛇 6 蛇こそ冥界の支配者
II 蛇を殺す一神教の誕生
1 蛇を殺す神々の登場 2 モーゼの十戒の風土 3 邪悪の象徴に転落した蛇 4 自然観を一変させた一神教
III 動物たちの大殺戮への道
1 化物になったメドゥーサ 2 悪魔にされた動物たち 3 動物たちの霊力の衰退
IV 蛇から龍へ
1 龍の起源と発展 2 蛇から龍への変容 3 神話の共通性 4 一神教が誕生しなかった日本
V アニミズム・ルネッサンス
1 文明衝突の時代 2 新しい科学の創造 3 平等主義社会の実現 4 宗教の死・環境の死 5 森を植える宗教 6 アニミズム・ルネッサンス
あとがき
著者紹介 |
安田喜憲(やすだ・よしのり)/1946年三重生まれ。国際日本文化研究センター教授。専攻は環境考古学。理学博士。著書に『森のこころと文明』(日本放送出版協会、1996年)、『文明の環境史観』(中央公論新社、2004年)、『山岳信仰と日本人』(NTT出版、2006年)など多数。
内容紹介 |
アニミズム世界の再発見
風土と神話、自然と宗教の関わりを、主として東洋と西洋の蛇信仰を軸に、森林と砂漠、多神教と一神教の問題にもつなげつつ、今日の自然破壊や地球環境問題に関し、ルネサンス以降のあまりにも人間中心的な思考が問題ではないかと問う環境考古学の新発想。