書名:吉野裕子全集 第8巻 (全12巻) 著者: 吉野裕子 定価:3150円
(本体価格3000円+税150円) |
目次 |
山 の 神
は じ め に/序 章:一 倭建命伝承と日本古代信仰 祖霊の力と女の力/二 山の神の神格/三 山の神の分類/第一章 蛇と山の神:一 世界の原始蛇信仰/二 日本の原始蛇信仰/三 見立ての信仰/四 蛇
の 古 名/五 日本創世神話と山の神/六 スサノヲ神話と山の神 足名椎・手名椎・櫛名田姫・八俣遠呂智の推理/七 蛇を秘める細小の神々/八 産の神としての山の神/第二章 亥(猪)と山の神:一 山の神の分類/二 易・五行における亥(猪)/三 正倉院御物石板彫刻の戌・亥(犬・猪)/四 陰陽五行思想の概要/五 「亥」の全体像とその分類表――各「亥」の再構成――/六 山の神の本質(其一)/七 山の神の本質(其二)/第三章 山の神祭りとその周辺:一 カラス祭り/二 陰陽五行と迎春呪術/三 神島の「ゲーターサイ」 /お
わ り に
『山の神』所収論考初出発表誌・書目一覧表
神々の誕生
は じ め に
第一部 アマテラス・スサノヲの誕生
は じ め
に/第一節 アマテラス・スサノヲ神話の概要/第二節 先天・後天易の乾坤・離坎対照図と二神対照表/第三節 女神の死因と火卦、およびその復活再生/第四節 易と天津神・国津神の成立/第五節 先天易と後天易/第六節 先天易と後天易の交錯/第七節 紫――陰陽統一原理の表象/第八節 アマテラスと太一の習合
第二部 俗信の神々の誕生
第一章 鬼 の 誕 生:第一節 鬼と人間の生死 一 「鬼」と「童子」――柳田国男の問題提起―― 二 牛 と 童
児 三 鬼門としての丑寅 四 鬼門の意義 五 人 間 と 鬼/第二節 鬼と季節の転換呪術 一 季節の転換呪物としての鬼と童児
二 春を招ぶ鬼 三 鬼祭りの概況と分析第二章 松霊の誕生/第一節 松信仰序説 一 松と日本人 二 「松」字の意味 三 八 白 土 気/第二節 子 日
の 松 一 子 日 資 料 二 松と「八白」と「丑寅」/第三節 門 松 一 門松の定義 二 門 松 の 歌 三 門松の民俗資料 四 正 月 と
松 五 法則の神霊化 六 松 と
鬼/第四節 春日大社と松 一 春日本社と若宮 二 若宮おん祭りと「お旅所の松」/第三章 大黒の誕生:第一節 大黒の原像 一 義浄作『南海寄帰伝』と大黒(マカカーラ) 二 神ト作『大黒天神法』/第二節 七福神と大黒/第三節 大黒と太極との習合 一 太極柱・大黒柱資料 二 太極柱から大黒柱への推移 三 大国と太極/第四節 大黒様の神使「鼠」/第五節 「子」とは何か 一 混沌と太極 二 混沌と「子」 三 「子」と「北」と「冬」 四 太極と太一/第六節 近江遷都と「鼠」/第七節 大黒様の「子ね祭まつり」 一 子
祭 資 料 294
二 「子祭」における「子」の重視 295
三 子祭の行事――子ね燈とう心しん 296
第八節 大黒神像の特徴 298
第九節 唐・天竺・本朝三国の宗教・哲学合一像――大黒 299
第四章 エビスの誕生 301
第一節 エビス神の両説 302
第二節 エビス神の特質 303
一 足が不自由ということ 303
二 「夷三郎」の呼称 305
三 エビス神像の特色 307
四 海に深く関わるエビス神 307
五 正月と十月に祀られるエビス神 308
六 エビス神は聾という伝承 310
第五章 箒神・厠神・井戸神の誕生 312
第一節 箒 神 312
一 伊勢神宮の「ハハキ神」 313
二 蛇の古名「ハハ」と「カカ」 314
三 人 間 と 蛇 315
四 蛇に見立てられる樹木 316
第二節 厠 神 317
一 五行における糞便 317
二 五行配当表による推理 318
三 厠神の両義性 319
四 土気の特性と厠神 320
第三節 井 戸 神 321
一 哭沢女神の名称 322
二 「易」兌卦と哭沢女神 322
三 風水説と哭沢女神 324
四 読人不知「藤原宮御井の歌」 325
五 井戸神信仰原点としての哭沢女神 326
第六章 オカメ・ヒョットコの誕生 327
第一節 ヒョットコの定義 328
第二節 易による戸座の推理 330
第三節 「兌」の本質 334
一 易にみる「兌」 334
二 九星・十二支における「兌」 335
三 「巽」と「兌」 335
第四節 「ウカ」から「オカ」へ 336
第五節 顔の造作にみられる「兌」と「艮」 337
第六節 「沢山咸」としてのオカメ・ヒョットコ 339
第七章 庚申の誕生 341
第一節 庚申の由来とその定義 341
第二節 庚申という干支 343
一 庚 の 性 状 344
二 申 の 性 状 345
第三節 守庚申の意義 347
一 三尸の性状 348
二 庚申経に説かれる三尸 348
三 五行配当表による三尸の検証 349
第四節 守庚申に活躍する「火」 350
一 「火」としての「不寝」と「視」 350
二 「火」としての庚申時間の「七」の数 351
三 「火」としての庚申供物の「七」の数 353
四 「火」としての方位「南」 354
第五節 三猿の呪術 355
第六節 庚申信仰の諸相 356
第八章 田の神の誕生 358
第一節 「易」における一年の構造 359
第二節 中国古典における「亥」 360
第三節 「亥」の全体像――各「亥」の再構成―― 362
第四節 神無月考 364
一 出雲の神在祭(お忌み祭り) 364
二 「お忌み祭り」の名称 366
三 年穀祈願祭としてのお忌み祭り 367
第五節 亥月十日に炬燵を出す習俗 368
第六節 田の神としての「亥」 369
一 三合の理によるその変身 369
二 支合の理によるその変身 370
第三部 易・五行とはなにか
は じ め に 374
第一節 易 の 成 立 377
一 八 卦 377
二 十 翼 378
三 各「伝」 378
第二節 易 の 六 義 379
第三節 太極と陰陽二元 381
第四節 「八卦図」 381
第五節 「三才」と八卦および六十四卦 383
第六節 「八卦象徴事物一覧表」 384
一 八卦と自然、及びその性状 384
二 易と家族構成 385
三 先天と後天 386
第七節 易 と 数 389
第八節 河 図 392
一 河図の意味 392
二 生数と成数の相違 394
第九節 洛 書 395
第十節 「九星」 395
第十一節 相生と相剋 396
第十二節 「五行配当表」 397
第十三節 「一年の構造」 398
お わ り に
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索 引
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