書名:
異郷の身体――テレサ・ハッキョン・チャをめぐって

編者: 池内靖子・西 成彦

定価:2730円 (本体価格2600円+税130円)
サイズ:四六判並製 288
ページ 刊行日2006年2月 
ISBN4-409-04078-2(専門書/現代思想・文学批評)

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目次

Message in a Bottleを前にして  西成彦

境界に立つということ 池内靖子/複製技術時代の錬金術  井上まゆも 【エッセイ】 言葉と天蓋 鄭暎惠

母語の外へ ――『ディクテ』のエクソフォニー経験 長畑明利 女たちのへどもど 西 成彦〈語られる身体〉 から〈語る身体〉へ ――『ディクテ』における身体の諸相  金友子【エッセイ】 わたしの東洋の骨が鳴る ぱくきょんみ 

『ディクテ』にあらわれた脱植民地的言語と断片的構造 李貴雨:イクィウ】(金友子訳)中間地点で宙吊りにされて――『ディクテ』に関する韓国系アメリカ人の省察  エレイン・キム(井上まゆも訳)不実な複製として――『ディクテ』における主体 リサ・ロウ(湊圭史訳) 【エッセイ】 痛み、白、石……  宇野邦一                                   

チャの映像テクスト――「スクリーン は幽霊で溢れかえっているのです……」  池内靖子 

あとがき 池内靖子           

『 ディクテ』およびチャに関する文献リスト      


編者・内容紹介

西 成彦 にし・まさひこ
1955年生。東京大学大学院修了。立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。比較文学。『新編 森のゲリラ 宮澤賢治』(平凡社ライブラリー)、『耳の悦楽 ラフカディオ・ハーンと女たち』(紀伊國屋書店)、『20世紀をいかに越えるか』(共編著、平凡社)、『モダニズムの越境』(共著、人文書院)、『複数の沖縄』(共編著、人文書院)など

池内靖子 いけうち・やすこ
1947
年生。奈良女子大学大学院修了。立命館大学産業社会学部教授。演劇論、ジェンダー論。 『フェミニズムと現代演劇』(田畑書店)、『労働のジェンダー化』(共編、平凡社)、アリシア・S・オストライカー『言葉を盗む女たち』(土曜美術社) 、テレサ・ハッキョン・チャ『ディクテ』(青土社)など


『ディクテ』とコリアン・ディアスポラであるその作者をめぐる多様な応答

ジェンダールーツ言語、身体アイデンティティあるいはその表現について、多くの議論をよびつづける究極の実験的テクスト『ディクテ』とその作者であるコリアンディアスポラの女性アーティスト、テレサ・ハッキョン・チャへの応答の書。宇野邦一、リサ・ロウ、鄭暎惠ほか日米韓の気鋭論者の競作論集。日米韓の関連文献リスト付。


 

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