書名:複数の沖縄 ―ディアスポラから希望へ 著者:西 成彦・原 毅彦編 価格:3500円 |
目次 |
暴れるテラビアの筋肉に触れる・西 成彦
T 非対称の出会い
U 海と人の動線
V 漂う人、流れる人
W 島々のプレゼンス 編集後記/筆者紹介 |
編者・内容紹介 |
西 成彦 にし まさひこ
1955年生れ。現在、立命館大学文学部教授。立命館大学国際言語文化研究所長。
主著:『ラフカディオ・ハーンの耳』『森のゲリラ 宮沢賢治』(岩波書店)、『クレオール事始』(紀伊国屋書店)、『二〇世紀をいかに越えるか』(共編著(平凡社)他。
原 毅彦 はら たけひこ
1953年生れ。現在、立命館大学国際関係学部教授。東京探検隊隊長。
主著:『ラテンアメリカからの問いかけ』(共編著、人文書院)
希望としての沖縄
世界を一つに閉じこめようとするグローバルな力に抗して、新たに浮上してきた沖縄の「移動性」と「複数性」。それは、台湾や南洋諸島への移住と出稼ぎ、南米移民、本土や奄美との往来など、琉球弧を特色づける「移動性」であり、基地・島歌・復帰と地域自立、さらには愛楽園や沖縄文学までを含みこんだ、単一の「沖縄史」に帰属できない「複数性」である。いまだ形の定まらない「沖縄の文化」さらには「人類の文化」への第一歩がここにある。さまざまな立場の著者がが、ポストコロニアルの視点から沖縄の過去と現在の出来事とその意味に肉薄した画期的な論考集。
弊社刊行関連書<「国民国家と多文化社会」シリーズ>: 『ヨーロッパ統合と文化・民族問題』、『多文化主義・多言語主義の現在』、『アジアの多文化社会と国民国家』、『ラテンアメリカからの問いかけ』
立命館大学・国際言語文化研究所HP
http://www.ritsumei.ac.jp/acd/re/k-rsc/lcs/lcs_index.htm