書名:
教育革命論への招待――情育からはじまる教育の再生

著者:高田義隆

定価:1890円 (本体価格1800円+税90円)
サイズ:四六判上製 246
ページ 刊行日2006年4月 
ISBN4-409-24074-9(教養書/教育)

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目次

はじめに

第一部 基礎編
第一章  近代における教育思想と公教育:第一節 近代以前の教育の基礎/第二節 近代の教育思想と公教育(学校教育)の諸相 1 教育される人間  2 教育される個人 3 教育される市民(国民)と公教育/第二章 近代(現代)における公教育の限界

第二部 理論編
第三章 教育革命論への序論:第一節 日常生活世界と日常生活者/第二節 日常生活と教育/第三節 日常生活者育成の目的/第四節 「情」の教育から「知」の教育へ 1 保育現場での「情育』  2学校での「情育」と「技育』、そして「知育』  3 現実化への課題/第四章 教育革命論の使命:第一節 原初的教育/第二節 教育の両義性とその歴史的一義化/第三節 教育革命論の使命とは何か/第五章 日常生活世界と「情育」:第一節 生命体的存在性/第二節 集団的存在性と日常生活者/第三節 日常生活世界とは何か/第四節 日常生活者と「情」/第五節 情的世界と「情育」/第六節 「情育」を成立させる環境基盤

第三部 実践編
第六章 親たちと「情育」:第一節 親たちへの、そして親たちによる「情」の教育  1 親なる意味  2 親たちへの「情育」  3 親たちによる「情」の教育/第七章 保育現場での「情」の教育と「知恵」の教育:第一節 保育現場でめざされるべきこと/第二節 保育現場の役割/第三節 保育現場における「情」と「知恵」の教育/第八章 学校での「情育」と「技育」、そして「知育」:第一節 学校での「情育」の意義  1 なぜ学校を「情育」の場へと変革するのか  2 乳幼児期に育まれなかった「情」の育成をどうするのか  3誰が「情」の教育のできる教員を養成するのか  4 具体的に「情育」をどのように行うのか  5 差別的文化は共生と協働の文化へと再生できるのか/第二節 学校における「技育」の役割/第三節 「情育」と「技育」、そして「知恵」の教育/第四節 「知恵」の教育から「知育」へ/第五節 「知育」と「人格的個」の育成

注 おわりに


著者・内容紹介

高田義隆  たかだ ともたか
1948年、京都に生まれる。立命館大、京都大、フランクフルト大で経済学、哲学を学ぶ。現在、教員。
著書:『全体的人間学序説』(私家版)、『教育哲学の復権 教育理念への根源的探求』(人文書院)


どもたちが安心して生きていける教育とは! 家庭や地域の教育力を高めるためには何をなすべきかを問う

ニート、ひきこもり、薬物中毒等、学校教育への適応をさまざまな形で拒否する子どもたち。今を生きる子どもたちの多くにおいて、夢や希望をもって生きることが難しくなっているのはなぜなのか。本書は、「情」にもとづく人と人とのかかわりを大切にする日常生活者の育成を教育論の視座におき、自然と共生し、仲間と共生する人間を育てる教育の重要性をとく。当たり前であるはずのことが、十分に語られてこなかったこれまでの教育学的発想への反省をもって、子どもたちが安心して生きていける教育とは何か、家庭や地域の教育力を高めるためにはどのようにすべきかを提言する。


 

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