書名:
新近畿日本叢書・大和の考古学 第3巻 大和の古墳 U

者:河上邦彦  奈良県立橿原考古学研究所 監修

定価:3150円 (本体価格3000円+税150円)
サイズ:A4判上製 
192ページ・写真で見る古墳の施設とその副葬品カラー48ページ 刊行日2006年1月 
ISBN4-409-52042-3(教養書/考古学)

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目次

序  奈良県立橿原考古学研究所所長 樋口隆康

T 総論  大和の古墳概要 前期・前期後半〜中期・後期  河上邦彦

U 棺と槨
1 棺と槨:棺と槨・墓/竪穴式石室の成立/竪穴式石室の発達/石棺の出現/槨から室へ  岡林孝作/2 横穴式石室と家形石棺:横穴式石室の導入/横 口式石槨の盛行と終焉   河上邦彦

V 埴輪
1 埴輪――古墳のなかの埴輪配列の変遷:はじめに/埴輪配列の変遷/埴輪配列の画期  千賀 久/2 木の埴輪:はじめに/埴輪的使用の木製品と立柱/葬祭で使用された木製品/まとめ  西藤清秀

W 副葬品
1 副葬品出土状況の類型:はじめに/第T段階の様相/第U段階(布留2式期)の様相/第V段階の様相/五世紀以降の様相/六世紀以降の様相/まとめ  寺沢知子/2 土器 土師器:土師器で古墳の時期が決定できるか/土師器の編年/初期古墳出土の土師器/前期古墳出土の土師器/中期古墳出土の土師器/後期古墳出土の土師器/まとめ  米田敏幸  須恵器:韓半島将来の陶質時/古墳出土の初期須恵器/五世紀代の搬入/搬入ルートの解明/須恵器もよつ古墳築造時期の決定  木之下 亘  陶質土器:はじめに―陶質土器とは/古墳出土の陶質土器の事例/陶質土器の類例/陶質土器を入手できた人物  竹谷俊夫  土製品:はじめに/ミニチュア炊飯具/墳丘から出土する土製品  卜部行弘/3 武器・武具:武器の木質/古墳副葬品としての武器組成の出現―大和からの変化―/新興勢力の台頭―大和の武器組成の変化―/定型化した甲冑の出現―大和の劣勢―/大和の復権―ふたつの飾られた大刀―/まとめ  田中晋作/4 農工具:はじめに/副葬の変遷/各器種の変遷  卜部行弘/5 馬具:はじめに/初期の馬具/飾り馬具の変遷/「新羅系」の飾り馬具/奈良県出土の馬具の特徴  千賀 久/6 腕輪形石製品:腕輪形石製品の位置付け/研究の経緯/石材の産地と生産地・消費地/副葬形態とその意義/奈良県出土の腕輪形石製品  米川仁一/7 石製模造品:奈良県下の出土/石製模造品の変遷  木之下亘/8 装身具:はじめに/頭部の飾り/体部の飾り/手・碗部の飾り/脚・足部の飾り  松本百合子/9 奈良県の古鏡:初期古墳出土鏡/前期古墳の鏡/中期古墳の鏡/後期古墳の鏡  樋口隆康

X 特論
1 大型鏡について:中国の大型鏡/日本の大鏡/大型鏡の出土状況から見た分類/大型鏡の存在する古墳と時期/文献に見える大鏡の咫尺  河上邦彦/2 下池山古墳出土の蚕形勾玉について  布目順郎

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編者・執筆者略歴


編者・内容紹介

河上邦彦 かわかみ くにひこ
関西大学大学院文学研究科日本史学専攻修士課程修了。文学博士。奈良県立橿原考古学研究所副所長兼、同付属博物館館長を経て神戸山手大学教授。中国西北大学客員教授。中国社会科学院古代文明研究センター客員研究員。
著書:『考古学点描』六興出版、『後・終末期古墳の研究』雄山閣出版、『飛鳥を掘る』講談社、『飛鳥発掘物語』サンケイ出版社、『大和の終末期古墳』学生社など多数。


大和の考古学シリーズ第二弾!

第2回配本は第二巻『大和の古墳 T』に続く第三巻『大和の古墳 U』 棺や槨、埴輪や葺石、また土器や武器・武具、石製品や装身具など、古墳をかたちづくる施設や副葬品についての最新の知見を、研究最前線の執筆陣でまとめる。精選されたカラー写真をA4判48頁にわたって収録。

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