書名:
芸術家 宮本武蔵

著者:宮元健次
 

価格:1900円
サイズ:四六判並製 186
ページ 刊行日2003年4月 
ISBN4-409-52049-0 (一般・教養/歴史・評伝)

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目次
プロローグ 一羽の鵙

序章 生い立ちと漂白の人生:出自の謎/武蔵の戦歴/巌流島の真実/流浪の剣客/遅れてきた剣豪/安住の地・熊本

第一章 絵画:武蔵の絵の評価/師匠は誰か/二刀流と絵画/『五輪書』と芸術

第二章 鳥の絵画:「枯木鳴鵙図」/「芦雁図」/「紅梅に鳩図」/「柳枝鳴鵯図」/「柏に木莬図」/「竹雀図」/「柳燕図」/「蓮池翡翠図」/(参考)「鷲図」

第三章 達磨と布袋の絵画:「面壁達磨図」/「芦葉達磨図」/「正面達磨図」/「布袋見闘鶏図」/「捫腹布袋図」/「布袋図」/「午眠布袋図」/「布袋図」/「騎牛布袋図」

第四章 その他の絵画:「馬図」/「葡萄栗鼠図」/「牧童吹笛図」/「天神図」/「周茂叔図」/「月の図」/「枯山水」/「雲龍図」

第五章 書・彫刻・工芸・連歌:「戦気寒流帯月澄如鏡」/「独行道」/「五方之太刀道・序」/「不動明王像」/「唐草模様鍔」/「左右海鼠透かし鍔」/木刀/鞍/連歌

第六章 都市と庭園:都市計画/枯山水庭園

あとがき/参考文献


著者・内容紹介

宮元健次 みやも とけんじ
1962年生まれ。1987年東京芸術大学美術研究科修了。現在、龍谷大学国際文化学部専任講師。 宮元建築研究所代表取締役。
主著:『桂離宮隠された三つの謎』『修学院離宮物語』『近世建築にひそむ西欧手法の謎「キリシタン建築」論序説』(彰国社)、『桂離宮ブルーノ・タクトは証言する』(鹿島出版会)、『桂離宮と日光東照宮―同根の異空間』『図説 日本庭園の見方』(学芸出版社)、『日本伝統美とヨーロッパ―南蛮美術の謎を解く―』(世界思想社) 、
『建築家秀吉―遺構から推理する戦術と建築・都市プラン』『江戸の陰陽師―天海のランドスケープデザイン』 『加賀百万石と江戸芸術』(人文書院)など。


謎多い剣豪の真実の姿を、残された絵画や書、工芸など数多くの作品群を通して探る

吉川英治のベストセラー小説が今なお読みつがれ、今年はNHK大河ドラマも好調に展開している。繰り返し物語られながら、いまだ謎に満ちみちた人物、生涯六十余戦負け無しの無敵の二刀流剣客としての英雄的姿の奥に秘められたものは何か?実在した一人の武芸者の、生死を分ける激しさ、苦しみや孤独、そして自らを恃む強い信仰や愛──それらが、残された武蔵の数多くの作品群にまざまざと刻まれている!
 「兵法の理をもってすれば、諸芸諸能もみな一道にして通さざるなし」(『五輪書』)。二刀流誕生の謎解き、武蔵は左利き?など、さまざまな推理を駆使して、傑作「枯木鳴鵙図」や達磨・布袋図などの絵画をはじめ、書・彫刻・工芸・連歌、果ては晩年の都市計画や庭園設計まで取り上げて、剣豪なるが故の芸術の核心に迫る意欲作。図版・写真多数。


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