書名:
モランディとその時代

著者:岡田温司(おかだ あつし)

価格:4800円
サイズ:上製カバー装 384
ページ 刊行日2003年8月 
ISBN4-409-10019-X (一般・教養/美術・批評)

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目次
はじめに

呪われたモノグラフ/戦火の彼方/リアリズムと抽象主義のあいだ/抹殺された過去

資料:ジョルジョ・モランディ――カルロ・カッラ/クアドリエンナーレの画家たちのなかのひとりの画家――ルイジ・パルトリーニ/「フィオーレ」のモランディ――ロベルト・ロンギ/モランディの真面目さと限界――アントネッロ・トランパドーリ/壜たちの反乱――チェーザレ・ブランディ/モランディへの手紙――フランチェスコ・アルカンジェリ

註/あとがき/参照文献/図版一覧


著者・内容紹介

岡田温司 おかだ あつし

1954年生。京都大学大学院博士課程修了。京都大学総合人間学部助教授。西洋美術史。
主著:『もうひとつのルネサンス』、『ルネサンス美人論』『カラヴァッジョ鏡』(編著)(以上人文書院)、『ミメーシスを超えて』(勁草書房)、『視覚と近代』(共著、名古屋大学出版会)
訳書:ロンギ『芸術論叢』全二巻(監訳)、ゴンブリッチ『規範と形式』(共訳、以上中央公論美術出版)、アガンベン『スタンツェ』、同『中味のない人間』(人文書院)、トドロフ『個の礼賛』(共訳)、ベルニオーラ『エニグマ』(共訳)、ストイキッツァ『絵画の自意識』(共訳)、シリーズ『ルネサンスの女性論』既刊3巻(共編訳、以上ありな書房)、テヴォー『不実なる鏡』(共訳、人文書院)


現代最高の具象画家を初紹介

目まぐるしく移り変わっていった20世紀の美術にあって、それとは裏腹に、一見するとほとんどその作風を変えることなく、しかも74年の生涯にわたって生まれ故郷の地方都市をあえて離れなかった特異な画家がいる。現代イタリア最大の画家ジョルジョ・モランディである。アトリエのなかで埃をかぶったお気に入りの壷や瓶、あるいはごく身近な風景ばかりをひたすら描きつづけた。あくまで具象絵画にこだわりながらも、「抽象絵画」の先駆に祭り上げられるなど、「孤高の画家」と呼ばれるその存在は謎めいている。本書は、神秘的な画家の生とその芸術の本質を明かす初のモノグラフ。カラー口絵16頁をはじめ、本文中に図版多数。


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