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書名:デカルトの哲学 著者:小泉義之 |
目次 |
デカルトの赤色存在論――序にかえて
I
懐疑と他者――魂の修練としての第一省察
デカルト哲学における観念と存在――物質的事物の存在証明に即して
力あるものの観念――デカルト「第三省察」「第一証明」前半の考察
付論1 完全性と無限性――スアレス研究ノート
付論2 神の存在証明と宇宙の存在証明
II
デカルトにおける数学の懐疑
デカルトにおける数学の懐疑(U)
III
永遠真理創造説の論理と倫理
IV
思惟する魂――機械・作品・マテーシス
デカルトのマテーシス――精神・機械・生物
脳理論の創始者としてのデカルト
著者紹介 |
小泉義之(こいずみ・よしゆき)/1954年生。東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学。現在、立命館大学大学院先端総合学術研究科教授(哲学・倫理学)。著書に『「負け組」の哲学』(人文書院)、『病いの哲学』(ちくま新書)、『デカルト=哲学のすすめ』(講談社現代新書)、『兵士デカルト 戦いから祈りへ』(勁草書房)、共編著に『ドゥルーズ/ガタリの現在』(平凡社)、『生命の臨界』(人文書院)、訳書にドゥルーズ『意味の論理学』(河出文庫)など。
内容紹介 |
懐疑の破壊的な力、神の創造的な力、そして、精神、機械、生命、脳の力へ
「私」と「神」との知解を探究したデカルト。その哲学の全体を読み解き、最大のポテンシャルを引き出す、四半世紀に及ぶ研究を集成。「おぼろげながらもデカルト全体の読解と解釈の筋立ては見えてきたように感じている。そして、読者の方が、本書に潜在する筋立てを、その良し悪しを含め、もっと明瞭に見て取って下さることを期待している。」(本書より)