書名:古代日本の女性天皇 著者:吉野裕子 定価:2625円
(本体価格2500円+税125円) |
目次 |
序 座談会 「天皇制をめぐって」(小柴昌俊・小柴慶子・遠山慶子・吉野裕子 はじめに 序 中国における女帝不在の原理:中国皇帝の本質/日本天皇の本質 T 原始日本社会の女性上位 U 古代日本の女性天皇 あとがき |
著者・内容紹介 |
吉野裕子 よしの ひろこ
1916年東京に生まれる。1934年女子学習院、1954年津田塾大学、各卒。
1975〜87年学習院女子短期大学非常勤講師。
1977年『陰陽五行思想からみた日本の祭』によって東京教育大学から文学博士の学位を授与される。
現在、山岳修験学会、日本生活文化史学会、各理事。
著書:『扇』(初刊1970年、再刊1984年、人文書院)、『祭りの原理』(慶友社、1972年)、『日本古代呪術』(大和書房、1974年)、『隠された神々』(初刊1975年、再刊1992年、人文書院)、『陰陽五行思想からみた日本の祭』(
初刊1978年 再刊2000年、人文書院)、『蛇』(法政大学出版会、1979年、講談社学術文庫、1999年)、『狐』(法政大学出版会、1980年)、『日本人の死生観』(初刊1982年、再刊1995年、人文書院)、『陰陽五行と日本の民俗』(人文書院、1983年)、『易と日本の祭祀』(人文書院、1984年)、『陰陽五行と童児祭祀』(人文書院、1986年)、『大嘗祭』(弘文堂、1987年)、『持統天皇』(人文書院、1987年)、『山の神』(人文書院、1989年)、『神々の誕生』(岩波書店、1990年)、『五行循環』(人文書院、1992年)『十二支』(人文書院、1994年)、『ダルマの民俗学』(岩波新書、1995年)、『陰陽五行と日本の天皇』(人文書院、1998年)
、『易・五行と源氏の世界』(人文書院、1999年)、『カミナリさまはなぜヘソをねらうのか』サンマーク出版、2000年)、『陰陽五行と日本の文化』(大和書房、2003年)
日本の古代、なぜにかくも多くの女性天皇が登場したのか?
最高蛇巫としての女性祭祀者を最上位におく原始日本の伝統を記紀や新羅の神話の局面に探る第一部と、万事に中国を範とした古代日本にあって、女帝皆無の中国に対し、わが国には何故かくも多くの女帝を輩出したかを、天の北極星の神霊化たる天皇存在の本質から説き起こす第二部。推古、皇極、持統、孝謙等々、歴代の女性天皇の女帝としての「徳」獲得のさまざまなあり方を、易・五行の中国哲理によって解明する吉野学の真骨頂。
冒頭にノーベル賞学者小柴昌俊氏との「天皇制」をめぐる座談会を収録。